* * 旅日記 * *
ドイツ・オーストリア、音楽と出会う旅  1990年 6/12(火)〜7/3(火)

6/12(火)出発OSAKA
 朝、合唱団の練習に出席してから出発。皆、気をつけてと相当不安な様子。しっかりと、無事に行って来なければ申し訳ないと痛感。昨夜、NにTELしたら「気をつけてね、あんたみたいな婦人はおらんわ」と言われてしまった・・・!

 13;25 シータにお別れをしてSUEの運転で空港へ。パパと握手をして。元気でね、良い子で待ってて下さいとの意味をこめて。
 14;00 チェックイン。大韓航空のX線設備が故障で長蛇の列。やっと14;30に昼食がとれた。2人で3500円。例の如くカツレツの店で。ここが一番安くておいしい。

 胴巻き1800円で購入。トイレの中で身につける。SUEに手伝わせて。トイレに2人も入ったので暑いと叫んでいた。

 15;15 「もう行くの」としぶるSUEに言いきかせてbyebye。ところが手荷物チェックでブーッ!お守り***か?と冷や汗が出たが、携帯ナイフだった。フランクフルトまで預かられてしまった。全ての手続を終えてゲートへ。

 15;30にパパにTELすると、車がレッカーでもって行かれたとの事。A〜a、SUEのあほ。
 私の方は16;00に予定通り出発、ソウル着17;30。
 私の席はAで窓側だが、しっかりおばさんが座っていてこの席ですと頑張っていた。
 隣にチョウさんという54才のおじさんが座っていて、とても短く感じるフライトだった。9月に日本に来るからTELするとの事。色々教えてくれた。

 ソウルでパパにTEL。車は無事帰って来たとのこと。23,000円の出費だったらしいが、SUEはケラケラしていたんだと。仕方のないやつ。でも良かった。

 アンカレジにも予定通り(7Hのフライト)。免税店でブラブラしていたらスカンジナビア航空があと1人見つからないと必死でさがしていた。私も気をつけよう。うっかり食べたうどんのまずいこと!なんと1250円!!
 フランクフルトまで8Hとのこと。寝る。

6/13(水)雨 フランクフルト
 6;50 フランクフルト着、雨。無事着いたとTELしようとして6万円換金、628DM(630、2DM手数料)。
 7時過ぎにパパにTEL(5.8DM)。テレフォンカードを買おうとしてつまづいた。20DM云々で日本人青年を巻き込んで大変。カード(12DM)。
 それが片づいたら今度はバッゲージだけどこれが遠い。歩いた歩いた。おまけに地下。
 そしてここであのアーミーナイフの件で待たされること2H。
 全くいやになっちゃうぜ。もういいです、と言いたいけど言葉がわかんない。

 やっと手にして今度は鉄道のインフォメーションへ。ビュルツブルグ経由シュタイナッハ〜ローテンブルグ。私はここで又大きな間違いを犯した。まだエアポートステーションで自分がいるのだという事を忘れていたのだ。
 だって着いてから2H以上経ってんのだよ。9;59に乗り遅れ、11;20フランクフルト発ICで。(フランクフルトの中央駅のトイレは地下にあったので重い荷物をかかえておりずるずるとトイレの個室の中まで引っ張り込んで<お金を払って>用を済ませ、そして又荷物を上まで引っ張りあげるのだ。死闘よ。何、エスカレーター?エレベーター?あるかそんなものが。)
 でもすごい力強い助っ人に出会ったのだ。平沼さん。彼女は英、独語共にペラペラッのペラ。ヴェルツブルグまで一緒だった(ICの)コンパートメントが同じになった東ドイツ在住の夫婦連れに自分の事や私の事を話して冗談もポンポン、尊敬。いろいろ教えてもらって助かりました。ヴェルツ〜シュタイナハの乗り場も聞いてくれた。IのCだって。ありがとう、さよなら。
 40分着49分発なのに45分に着いたからとなりのホームだけど忙しい。

 ところがそのICっていうのがとんでもない。ホームに上がってもない。IAとBしかない。汽車もない。そこらにいる作業員のおじさんに切符を出して聞くと、ここじゃない向こうだと、今来たホームを指差す。とんでもねえ奴だ。間に合わないじゃないか。
 「いや、ここだと聞いた」と言っていると(日本語で)となりのお兄さん(さっきのおじさんと同じ位の年)が、どれどれ(などと言ってるんだろうね)とのぞいて、あーあ、これはあそこだよ(と言っている風)見るとずーーーっと彼方にあるあるIC。汽車も止まっている。
 その兄さん親切に手押車を持って来て、さあ荷物をこれに乗せてはしれ!!って。ありがとう・・・。心臓が破れる程走ったのに汽車は私が乗り込んで5分位もしてから出た。

シュタイナハでの乗り換えはホームでうろっとしていると親切なドイツ人が教えてくれた。荷物をかかえておりていくと今にも手伝ってくれんばかりで待っていてくれて、そこだ、と指さしてくれた。ダンケシェーン。ホームの上に日本人が4〜5人いたけど皆知らん顔。まぁ、こんなもんやろ。

 ローテンブルグまでは、めっちゃんこローカルの列車でもうドイツ!という風景。大きな鳥がゆうゆうと飛んでるし、村落ごとに塔があって森が点在している。花がいっぱい。
 列車が通った時、草むらから灰色?茶?のうさぎが(ピーターラビツトみたいな奴)飛び出して野原をずーーっとはねて跳んでいった。何んかすごく嬉しかった。同席のおばさんは会社帰り。

 ローテンブルグでおりると町の中心はすぐ。汽車に乗っている時はずっと雨だったのに止んでいた。荷物をずるずる引っ張って(もうこれが悪夢じゃ)城壁の中へ。ところがここは石畳でローラーが引っかかる上音がすごい。ゴーーロゴーーロ。

 早く着いた人達で混み合っている通りではかなり目立つ。しかも東洋人と来る。
 ま、いいや、どなたにも迷惑はかけてません。

 宿を少しさがしたがZimmer Freiと出ている所は少ない。出ていないがこぎれいな感じの、下がレストランになっている所へ入って聞いてみると1人ならOKだった。45DM。
(私が泊まったところはペンシィオンSonn。偶然だが「地球の歩き方」に紹介されていた所。本当に清潔で気持ち良かった)荷物は2Fの部屋まで持って上がってくれた。とても清潔でたんすもイスもある。

 あーー!疲れた。熱いシャワーを浴びると生き返った。ついでに全部洗濯。上から下まで。疲れ抜いていたががまんができない。何もかも洗ってやった。

 全部干して少し休憩してから外に出てみたが人又人。城壁の上も人だらけで登る気にもならない。京都だ、これは。と思いながら少しがっかり。
 狭い道路を又よく車が走る。スピードもちっともゆるめない。歩道は人だらけ。何んでやねんこんな時期に。外国人だけではなくドイツ人もいっぱいいる。ウーム、やっぱり京都やな。奈良かな。そんな所や。もう寝よ。

 夕ごはんはマクドだった。あるのよね、メインストリートに。

6/14(水)晴 Rothenburg
 昨夜早く寝たので(8時頃)5時に目が覚めたがしつこく起きなかった。足腰ボロボロ。鳥がきれいな声でずっと鳴いている。ウグイスの様な鳴き方だ。よく似ている。

 7時過ぎに起きて身支度をするともう8時。散歩に出た。
 街はまだ起きていない。下のレストランもやっとソージを始めたところ。寝坊な街だな。誰も通っていない。しめしめと城壁に登った。
 ゆっくり眺めながら楽しむことができた。城壁には、これを保存する時出資した人の名前と在住地、出資メートル数が刻んである。Tonio.wers、3Mという様に。たいていドイツ語か英語だが日本語で書いているのもあった。「北信濃ロマンチック街道欧州町並視察団」なんていうのはかなり目立っていた。

 ローテンブルグの朝は少しもやっていてとても静か。3階の窓があいていたりするとどきどきする。だれかふっとのぞかないかなと思うが誰も見えない。
 まだねてるのかなあ。犬がウォンウォンとえらそうに吠えている。すぐ下の家あたりから「ヒェレーーン」とおかあさんが子供を呼んで起こしているんだろう、2回程さけんでいた。あとは静か。塔の鐘が8時半を告げる。
 この街は人が動き出すといやになるので他の見学は全てとりやめにする事にした。ゆっくり歩いて9時前に宿に帰り食事。それから葉書を書いた。10枚。チェックアウトに間に合わなくなりそうだったので荷物を適当に放り込み11;00出発。

 ブラッと歩いて、来る時見ておいた郵便局へ寄った。小銭もないので(都合すればあったが、日本まで正確にいくらかかるかわからなかった)中へ入って買おうと思い、荷物を引きずって上まであがった。ところが何んとドアが閉まっている。
 何んでよ!まだ11;30よ!ほら、ちゃんとドアの横に貼ってあるじゃない。8;00〜12;00、14;00〜18;00って!もうむかむかきたけどおしてもひいても、それに向こうのドアも全然あかない。仕方なく(もう販売機に向かう気力もない)重い荷物を又かかえて駅までズルズルと。(郵便局はなぜ閉まっていたのか、その日ローテンブルグは何しらんがホリデイだったんだって、後に堅体節だったと判明。堅体節というのは年によって日が異動するのだって!)

 駅で時刻を見ると12;08発だって。間に合うラッキーと思ってチケット売場へ行くとクロゼット。12;00までクロゼットだって。おいおい。日本じゃ考えられない。

 構内のベンチに日本の若者がいたのでたずねると間にあうでしょう、とうけあってくれた。3人とも良さそうな子だったので、色々話していると、男の子は3カ月ヨーロッパにいるんだって。これからいろいろ周って9月にイギリスへ入るとのこと。女の子2人は4日目の子と2週間目の子で6カ月いるのと3週間なのでそろそろ帰るのだというのだった。
 皆言葉が話せないと言っていた。3週間目の女の子が最初は筋肉痛との闘いですよというので、あ、そうなんだって、すごく力づけられてしまった。

 別のベンチに座っていた男の子が立って来たので見ると売場があいていた。12:00きっかり。私もあわてて買って中へ入ると本当に悠々と間に合う。大体3〜5分は遅れる。でもヨーロッパの中ではすっごい正確だ。これでも。

 シュタイナハに着いたら、さっきの男の子がミュンヒェンだと列車が一緒ですねと言ってくれた。3カ月の男の子と4日目の女の子に別れを告げ3人で列車に。
 一緒に乗った彼は古谷(こや)君といってスイスでガイドをしている。今休暇でウィーンにいるとのこと。24日位にはウィーンに帰っているといって2人共ヴュルツで降りた。よかった、お知り合いになれて。

 シュタイナハからミュンヒェンまで2Hちょっと。( シュタイナハ で乗った ミュンヒェン 行きからは私達が乗る前にドドッと大きなトランクを持ったドイツ人がいっぱい降りた。皆ローテンブルグまで。)

 14:40に着いた。ずいぶんとつかれたので ミュンヒェン の市内を周る気にもオペラ等のチケットを探す気にもなれない。このままMittenwaldまで行って2泊しようかと思っていたので決定。パパにTELしてその旨。テレフォンカードの残りで話をする。安いもんだぜ。ミュンヒェンといえば遠いよ。それが日本までTELするのに700円。たった。東京までだって尼崎から昼したら700円なんてあっという間よ。
 16;00発、17:40着のを買った。

 荷物を預けて身軽になって、さあ先ずトイレ。とにかくこの国の公共トイレは殆ど地下。あの大きな荷物を持って地下まで行き、トイレの中へ引きずって入って、またも上へ持って上がる。この作業だけでもゾッとする。
 ロッカー代30Mにはかえられない。ここはトイレもお金が要った・・・・クソ。
 宿の確保をしてからいけとのパパのお達しがあったのでトニーホークへTEL。でも全然だめ。話が通じない。2回かけたけどやっぱりだめ。もうとにかく行くしかない、時間もない。
 29番ホームといわれたがこれが又メインのホームNOではない。ずっと先の、中央からはゼンゼェン見えないところにあるのよ。
 乗り込んで1時間、汽車はどんどん、どんどん山の中へ。すばらしい!大きな湖が小さな湖が。ウームこれはヨーロッパ人やドイツ人の保養地なのねと思いながら目の前に大きな高い山が迫って来ると胸が苦しくなる位ワクワクしてくる。

 終点Mittenwald。思ったより大きそうな街。小雨がふっている。日本人はかなり珍しそう。
 駅前の郵便局と通りをはさんで向かいにインフォメーションがあった。とっても優しいお姉さんで泊まりたい宿を言うと、いろいろTELしてさがしてくれて、ていねいに教えてくれた。タクシーで3分。
 雨なので寒い。ここ自体がもうかなり高い所なのだから。晩御飯は無いので、どこかで食べろといわれた。
 まだ明るいのでその辺を見ようと出たが雨がよくふりだしたので止めて寝ることにした。
 荷物を全部出して洗濯もして。1泊43M。Wの部屋でこの料金。

6/15(金)曇
 5:00起床。全くここの鳥はよく鳴く。大体鳥のくせ(?)に睡眠時間が短い。夜はこの国は9時でもまだ明るいから鳴いてるのよ。
 昨夜疲れぬいた私はとにかく晩御飯を即席みそ汁と釜飯パックで済ませてくしゃみと鼻水を止める為に熱い薬を飲んで、早々とベッドにもぐりこんだ。眠る為に。

 7時頃にね。ずーーっーーっーーっと鳴いてるんだから。朝だって4:00にはチュチュチュルってさえずって。それも1回がしつこい。いいけどね。・・・少しおだまり!
 ドイツ人はこの鳥が好きなのかしらん。ローテンブルグのもこれだった。国民が飼ってるのかしらん。1年中いるのかなあ。ツバメはいいな、だまってるから。

 今日は山に登った。 カルヴェンデル山 だ。標高2385M。ロープウェイで2244Mまで。下から見ていても途中から霧がかかっている。でもせっかく今日は雨が止んでいるから登らないと勿体ない。明日はどうなるかわからないから。
 駅前で会った老夫婦も登れ登れという。ずっと雨が降っていてだめだったが今日が1番良い天気だ。私は何時でも登れるんだが今はお腹がへって登れない、とかなんとか言って2人は去った。
 私も切手を貼ったら登ろう。10枚分に貼っているとさすがに人が見ていく。仕方がないでしょ、切手を買ったらすぐに郵便局の人がクロゼットだ、やれ出て行けと言って追い出すんだから全く。アメリカ人の女の子も外で貼ってた。けど4枚だからね。私のを見てびっくりしてた。人のはいいのよ、ほっといて。お昼も食べずに貼ってんだから。昨日出せなかったんだからね、 ローテンブルグ で。

 ロープウェイの駅まで確か10分て書いてあったな。ちょっとしたハイキング気分。花がいっぱいで楽しい。途中で道がよくわからない。親切なドイツのおじさんがウロッとしている私に声をかけてくれた。ドイツ人ってほんとに優しい。
 (ロープウェイの駅まで10分では行けんかった。誰の足の話やろか。ずーっと走って行ったんか!)
 その人はロープウェイを動かすひとだった。乗り込んで前を見ると機械室のガラス越しに合図をしてくれた。
 あっと言う間に村が一目で見渡せる程に登った。 ウィーン かなり大きな街だな。あちこちの村の湖なども見える。と思ったとたんいっぺんにミルク色の霧の中。何んや何んにも見えまへん。
 22DMも(1DM=100円)払ってんのにどないしてくれるん!
 寒い。登りきる直前の断崖絶壁の垂直上り。ますます寒い思い。1人旅のドイツの女の子が目を白黒、いや青していた。
 止まる直前、その絶壁に横腹をガリガリガリとこすった時は皆冷や汗たらたら。

 降りても何も見えない。寒い。するとドイツの中年夫婦連れが今、上から歩いて来てもっと先へ行け、そうすれば見晴らしがいい、カメラで写すのに丁度いいとか言うわけ。私は寒いって言ってるの。写す事ができないって言ってんじゃないのよ。本っとにドイツ人ってお節介ね。いやんなっちゃう。
 でもそうかとか言ってダンケとか言って言われた方に歩いて行く、日本人ってなさけない・・・!
 下で見張っているので仕方なく言われた様に歩いて行ったけど。これが片方は雪だらけ(山側)、片方は足を踏み外したらまっ逆さまっていうやつ。  踏み外してはいけない道は巾30cm強。おまけに雪道、2M先は視界ゼロ。ちょっと、私はね、カーディガンは着てますよ。でもこれは厚手だといえどもサマーセーター。その下は半袖。その中はタンクトップ。夏よ夏。ここは冬。もう帰りますと思うけどまだもうちょっと行くと何んとかなるのかなと思って歩き続けるこの性格。真性A型よ。
 その私を追い越して(もちろん私は足を雪につっこんで山側によけました)行く4人の強者。そのいでたちやまさにチロルの雪山を歩くぞっていってる。
 そうだよ、あれで来なくちゃ。さっき私に行けって行ったのだって防寒服着てたじゃないか。ほら道幅も狭くなって道の雪が凍ってる。こりゃだめだと思っていたら後からずっと一緒に来てた家族連れが引き返したので私も「ツゥギャザー」とか言って引き返したのでした。
 ああ日本人。これをSUEKOとかNORIKOとかSAKAEとかが読んだらあざけり笑うだろな。
 今日は初めてドイツの夜9時過ぎまで起きていました。外はまだ日本の夕暮れという感じです。鳥が鳴いておる。

6/16(土)晴ときどき曇
 6:00起床
昨日叱ったからか鳥さんが静か。6:45まで鳴かない。おかげでよくねた。
今日は移動日だ。調べておいた10:57の インスブルック 行に乗るつもり。9:45にチェックアウト。全て順調。86M。

荷物を引っ張って歩いたら大汗をかいたので駅に着いて切符を買ったあと、うちわを出してあおぐ。周りが大いに喜んでいた。そりゃ珍しいわな。
ドイツのおばさんに荷物をたのみPOSTへ。なんと日本人がいた。2人。パスポートチェックの場所がわからなかったので丁度教えてもらった。親切だった。

残ったMをASに換えた。チェックを受け、待合いに入るとドイツの家族連れがいて、何やかやと話かけてくる。わからん。英語は?ときいてくるがNOというと、FumFumといいながらやっぱり話かけてくる。わからんやっちゃ。でもすごく感じが良い。男の子に持っていたうちわをやると、ナイス!とかいって、めっちゃんこ喜んでいた。列車に乗る時御主人の方が上げてくれた。とにかく皆親切だ。

 inns bruckまでの車窓の景色は圧巻。今とにかく確かに高い場所におるんやなと気分がそわそわ。これはパパに見せんといかんと思い、写真をとりまくる。後で見てどうかわからないがともかくとる。今度のは全然人が入らんのであまり面白くないと言われるかもしれんけど記念だし。

イン川が滔々と流れる様はすごい。 モルダウ のイントロが納得できる。日本の川では見られない様だ。川幅が広いのに流れが急(高い所にあるからね)で水量がたっぷり。そしてミルク色。チロルなんだ、あの山の雪!心が落ち着かない。

 荷物を手荷物預けにして身軽になってさあ2Hだけだが歩いてみよう。気が変わったら泊まってもいい。地図を見ながらてくてく。今日は土曜日なので店は休み。途中一軒あいていたので入るとおばさんがヤーパーン?と聞くのでヤーヤーと言うと小さなカップを出してきてワインをつぎ私にくれ、自分も入れて、チロルバンザイ!(ドイツ語で)と叫んで一息で飲んだ。
私はそんなもん一気に飲めるかいな。おばさんの勢いは飲んだらカップをたたきつけるんじゃないかというくらいだ。ま、プラスチックだから割れんから意味はないが。
私は一気に飲めない言い訳を日本語でしながらちびちびあけた。

そしたら又すぐでっかいチョコをだして(有名なモーツァルトチョコ、ボール型の)食べろという。一口かじって又日本語で言い訳。食べられへんわい、こんなでかいのに。おばさんはビニール袋を出してくれた。おおきに。

うちわをやると指差してゲイシャ、ゲイシャというのでNein,Japon     ,と言うとOh!とか言って、あおぎながらすっかり日本気分を出していた。

店を出てからあのワインで酔っ払ったのか道をまちがえずいぶん歩いた。仕方ないので途中で石に座って持参していたバナナと、それからこんな事もあろうかと朝食べきれなかったパンにソーセージをはさんであったのを食べて昼ごはん。
のどがかわいたらいちごを食べた。ああ、誰がこんな姿を想像できるでしょう、路傍でさっき買ったチロルハットをかぶって石に座って・・・。

道に迷って。タクシーも乗らず文句もいわず(言う相手もいないか)つつましい食事をしている滋子さん。
さて腹ごしらえが済んでさっさと歩き出しました。人に聞く気にもなりました。何んてきくのか。わからない。でもきいた。行けた。ちょっと聞くと私は大体天性のカンが良いので行く事ができるのだ、えっへん。

 イン川に沿って歩いていると、いろんな鳥が魚をとりに来たり鴨がひなたぼっこしていたり。きれいな遊歩道になっていてベンチもある。
しまったな、もう少しがまんしていたらここで食べたのに。
ちょっと休もう。なんて雄大な眺め。逆巻くイン川、見上げれば迫るアルプス。泊まろうか。一日早く着いているし・・・。

迷いながら歩き出すと前から黒い大きな犬がとっとっと歩いてくる。毛並みが良い。呼んでも知らん顔。しつけが良いのね。知らない人と口をきいてはいけません、てか?
何べん呼んでも急ぎ足でとっとっと先へ歩いて行ってしまう。何か大事な急ぎの用があるのね。全然用のない暇なおばさんを残して犬は行った、Bye bye。
黄金の小屋根というのは何もほんまに、大した事のない、小さな屋根でした。これを見てあとの王宮へ行く気をなくした私でした。一辺に疲れたのよ。

 予定より1H遅らせて次の列車でザルツへ。今度来る時はインスブルックで何日か泊まりたい。パパと来ようと思って泊まらずに帰ります。

汽車に乗る時、後から荷物を押し上げてくれた人がいたので振り返りダンケシェンと言ってびっくり、おばあさんだったのです。この人はとても親切で彼女が降りるクーフシュタインまでいろいろ面倒をみてくれました。

座ったらすぐあめ玉をくれたり写真をとっていると「ほら良い景色だ」とかいって教えてくれるのだ。ほんの1時間半ほど一緒だったけど忘れられない人でした。住所を教えてもらって「日本から手紙を書く」というと喜んでくれた。
別れる時、2人共涙ぐんでしまった。

 ザルツは雨。宿もなかなか見つかりそうにないので、とにかくタクシーに乗り住所を見せて行ってもらった。ヘルブロウ。
ところがなぜかクロゼット。ドライバーがしっている所へ行ってやろう、といって連れていってくれてのがWORF。
フムフム、ここかと思いながらたずねてみると何んと560シリング。7200円?あんまりや。おまけに4階。いやいや!こんな全部高いところ。カードはアメリカンエキスプレスonlyだし荷物はどうするの!半端な重さじゃないのよ!バスタブと清潔な部屋にはよろめきを感じたけど勇気を出して止めた。

 ああ!でもこの事をあとでどれ程悔やんだ事か。次に連れて行かれた所は「地球の歩き方」を見てドライバーが「ああ、ここはいい。食事が良い、部屋も良い、グッドワン」なあんて調子の良い事言っちゃって信用さしといて、なにが。ほんっとに情けなかった。

まず2泊ときいておばあさんすごい機嫌が悪い。そこへタクシーを待たせてるので気が急いでいたので2回How much?と聞いたのがいけなかった。

「How much,how muchてうるさい、今書くところだから静かに待ったらどうよ!」と言ったかどうか知らんがどなられた。
それからずっと御機嫌ななめ。英語も独語もだめというので手がかかるし2泊だし、というところだろう。何泊からなんだろ。でも一泊200シリングだもの、様子を見なきゃわからない。
前払いだし。シャワーもトイレももちろん共同。部屋もまあウーム、泊まれるか、な。シャワーがすごい。トイレもすごい。もぐりこんだらベッドもすごい。冷える。マットの中身は何んだろう。直接何かふれてごつごつしてる。腰がだめになりそう。仕方がないのでとなりのベッドの枕をお尻にひき、もう一枚羽布団も重ねた。何んとか眠れそう。

 ここはデンキのさし込みがだめでお茶もわかせない。閑静な住宅街なので店もない。着いて、のどがからからだったけど飲むものもない。
下にレストランがあるといわれて行ったが中で食べているのに閉まっている。お腹は減ってないがのどがからから。疲れてるし8時をとっくに過ぎてるしいらいらして来る。

無駄かなと思ったけど前に看板があるのでsamhofのおばあさんに何か飲む物はないかときくが通じん。レストラン、クロゼットといってもその先にある、とかいってヒステリックに言うだけ。こいつほんまに日本やったらただで済ませへん。

部屋に帰って用意をしてバス停へ。バスはわりと遅くまである。駅まで10分少々。便利やな。

ハンバーガーとコーラを買いコーラとスプライトは3個もって帰る事にした。薬も飲めないので飲料がいるのだ。出てくる時、おばあさんが何か一生懸命いっていたが「NO!」といって出ようとしていたら、それでも追いかけて来て説明していた。わからんけど「Thank you」といって出て来たけどちょっと気にしてるかもしれない。
さっきは私も宿をかえようかと真剣に思ったのだから。
でも200ASに負けるのだよ!
11:00眠り

6/17(日)晴
 6時起床。
今朝はさすがにこたえている。眠い。ぐずぐすしてやっと用意。
鳥がよく鳴く。窓を開けると気持ちが良い。何もせずボーとしている。

8時10分前下へ。おばあさん機嫌をなおしてにこにこしている。
本当はこんな人なのかな。でも顔ががんこという顔よ。オーストリアの老人って皆こんな風な顔をしてるみたい。ドイツの人はこんなじゃなかったな。

今までどこの国か見分けがつかなかったけど少しわかりそう。でももともと同系人だからがんこは共通だろう。

昨日は駅へ行って食べたのかときいている。心配してくれていたのだ。ありがとう。のどが乾いていたのでというと、コーラとビールがあると言う。あらら・・・。
上へ上がって今日宿さがしをするか検討。これでお茶が沸けばなあと思いいろいろさがす、とコンセントが見つかった。お茶わかし成功。あとは洗濯だな。とりあえずバスで市街に出よう。

 5番のトラムで ミラベル 公園 へ。吹奏楽が賑やか。周りに人がいっぱいたむろしている。ウーム、これだけの広さなのかなあ。バラがいっぱい植わっている。においがすごい。皆のんびり座っている。
男同士でよくしゃべっている。今日は日曜日だからひまなのね。
人形劇は今日は休みとのこと。明日朝来よう。

 このあとホーエンザルツブルグ城へのケーブル乗り場をさがして私はえんえんと歩き続け、自分が今いる場所が全くあらぬ方向だと通りがかりのおじさんに教えられるまで足を棒にしたのでした。そして、このおじさんがカジノを知っているかというので、知っているというと、そこからケーブルに乗ったらいいんだというので、ダンケシェンをいっぱい言って飛んでいきました。

19AS払って喜んで上がったらそこはメンヒスベルク山上。ホーエンザルツブルグ城は目の前の山の上だったのだ。
だめだ、こりゃ。

6/18(月)曇
 6時起床。
朝おばあさんにもう2泊したい、と言うと「Ja,Ja」と言って400ASとられた。きっちりしてる。

 洗濯物を持って駅へ。先にマリオネットのチケットを買いに行った。今日の演し物はモーツァルトの「魔笛」。嬉しい。350AS。
洗濯は駅前のビルに2軒あってとても混んでいた。85AS、高いなあ、1000円こすよ。

24Hチケット44ASで買う。今日は曇っているので山へ登るのは止めよう。夜にそなえていったん帰り、13:00頃から昼寝。

20:00 ミラベル庭園 真裏の劇場へ。とても素晴らしい。人間が演っている様な錯覚さえする。
2つ前の席にでっかい奴がいて、私の付近の人は見えにくそうにしてた。2mはこしとる。休憩の時見たらガリバーみたいな奴だった。

 昼、良子に人形と私はバイオリンのミニチュアを買った。340AS、460AS。

6/19(火)晴
 快晴!今日は登ろう。コンサートのチケットも買いに行こう。7時起床。

 昨日見つけておいたところで19、21、22の3日分を買う事ができた。
今日はホーエンザルツブルグ城。シュロスコンサートだ。しめて870AS。24Hチケットがあるので下見がてらお城に登った。
コンサートの場所をたしかめ、あとはぶらんぶらん歩く。(山城なので一生懸命歩くと足が大変)さっき中国料理の店で飲んだビールがきいてきたのかとても眠い。陰になっているベンチでごろんと横になって寝る事にした。日本ではできない。

でもどこの国の人だか知らないけれど、よくあの城壁に腰掛けたり登ったりしたているね、下は崖だぜい。

しばらく寝転んでから(ちょっと寝入ってたみたい)またぶらり。すごい風が吹くので風邪を引かない様にしなければいけない。ひなたは暑くてたまらないのに。

 カフェで景色をぼうーと見ていると、このままずっと座っていたい気分。
日本人のおじさんの1人旅と出会って話をした。お父さんより1つ年上。25回仕事でこうして来てるんだって。

 汗がひどいので一度着替えに帰った。シャワー、何んと湯が出ない。ひどい!

 コンサートは素晴らしかった。室内楽と声楽。アルトはちょっと?だったが(それでもすごいぞ)ソプラノは素晴らしい。悲しい曲を二重唱で歌った時、涙がこぼれそうだった。ピアノ絶妙。(本当に!!!)明日も来たいー!毎日来たい!心がワクワクする。

 帰り、もう夜も10:30が来るというのにレジデンツ広場でチェスをやっているのがいる。大きなコマをヨイショっと動かすのがおもしろい。ひまなので少し見ていた。

屋台のバーガー屋さんで夜ごはん。

6/20(水)
 今日は朝から鼻水がひどく、よくない。昨日水をかかったからね。おまけに4時位から鳥がひどく鳴く。まずいなと思ったので食事に行った後(ひどい食事よ、でも200Sだから)風邪薬を飲んで寝た。10:30位までずっとベッドに入っていたので随分良い。ヘルブルン宮に行く予定だったがやめてショッピングにする。

12:06のバスに乗って旧市街へ。ぐっすり寝たのでとても気分が良い。シャワーは湯が出ないならか、からずにいよう。死なんわ、汚れでは。
手頃なもの何んにも見つからない。別にいいや。

日本人のおばさん3人に道をきかれる。モーツァルトの生家? そこですよ、あの旗の垂れているところ。そうよ目の前に見えてたってわからんのよ。でもすごいぞ、おばさん3人の中の1人は腰がぐぐっと曲がっている。3人共おばあさんよ。早田のおばあちゃんを思いだしてしまったのです。

用が何んにもなくてもこうして出て来るのはなぜでしょう。街々の角にはしょっちゅう辻のミュージシャンがいるのです。毎日違う人達が音楽をきかせてくれます。昨日は鐘楼の下でたくさんの鈴をトレモロして曲を弾いてくれました。

モーツァルトの生家の前では素晴らしい四重唱をきくことができました。今日はバイオリン。アヴェマリア、ハンガリー狂想曲。
この人はちょっと考えているのよね、ピアノ演奏をカセットで流しながら(バッグの中に入れて見えない様にして)協演してるのです。皆どんどんお金を入れてました。頭いい!

手品師の親子連れが何やらしているんだけど、よくわからない。商売が下手ね。

道に絵を描いている人もいます。帰りにもう一度見たら行きの時からほとんどすすんでいなかった。何しとったんやろ。4時間たってるのに。

今日のショッピングは大成功。 チロル の風景を描いた織物が(横1m20cm位ある)なんと170AS! 何度も何度もシリングかと訊ねてしまった。8枚あったので買い占めた。良かった。これは大した値打ち物。もっとないかと聞いたけどないってさ。重いので急いで帰った。

晩の買い物もした。宿のおばあさんにもおみやげ(少しすっぱいドレッシングの牛肉サラダ、とってもおいしかった、昼食べたのだ)に買った。あげたらとてもよろこんでいた。

 5:30に帰ってビールを飲みながらあれこれ食べる。トマトがおいしい。ポテトサラダがいける。気をつけて野菜や果物をとらないとこの国ではビタミン不足になりそう。
ソーセージをパンにはさんでも野菜はほとんどはさんでいない。出てこない。キャベツがばりばり食べたい気がする。

荷物の片づけをしているとおばあさんがやってきて「You,」といいかけ、窓に洗濯物を干しているのを見て「こっちに持って来い」というので持ってついていくと、外の干し場を教えてくれた。私はとても嬉しい、と礼を言った。

これを書きながら今思い出したのだが、ショック。ドイツやここは天気がとても変わりやすく、8:00頃大風が吹いて、雲が低くたれ、どんどん流れだした。
上の階の青年が「僕の洗濯物があなたの部屋の窓に落ちた」といって来たので見たら隣の窓だった。「ネクスト」と言うと飛んで行った。この時も気がつかない。そしてしばらくして大雨。窓を打つ激しい雨。9:30もう止んでいる。ここは既に海抜500m程あるのだもんねと脳天気に感心していたバカな私。私の洗濯物はずぶぬれよね。もう寝ます。(ほっといたら明日乾くよ。気分が大陸)

 明日の予定は朝早くに ヘルブルンへ 行って、ザルツのお城でぼんやりして、昼寝に帰って、夜は レジデンツコンサート 。

6/21(木)曇

 今日はダウン。8:15に食事に無理矢理降りたけどコーヒー少しのみ、パンはバターをはさんで1個持って上がった。又寝た。

 12時前に目が覚めたがだめ。肩も腰も痛い。熱いお風呂に入りたいけど、ここはとうとうシャワーも湯が出ない様にしてある。ほんっと、ごうつくなんだから。
コーヒーも最初ソーサーに入れて来たけど今は一杯だけカップに持ってくる。皆、200ASというだけで、ひたすら我慢してんのね。
アジア系の男の子とあった時、湯が出ないって怒ってたけど。結構はやってる。何しろ安いもの。

 カタリーナがゴミを捨てて、タオルも新しくしてくれている。全然気がつかずに寝ていた。(朝4:30に大きな物音がして誰かが荷物を運びだしていた、鳥めはもうせっせと鳴いていた)12:30、食事をして薬を飲んで、もうだめ、寝る。
 外が晴れて来た。夜はコンツァルトだから。

14:00起きて身支度、腰がたまらない。良いホテルに一泊しに行く。このままでは歩けなくなる。
 よくわからない名前のホテルだが、駅の真ん前にある。860AS。お風呂!頭も洗って思いきり湯船につかる。出たくない。ゆっくり入って身体を洗う。ボロボロ出るものなーにかな。

 19:30、全てを整えてミラベル宮へ出発。後の方の席しかなかったが案内のおじさんが前にイスを2つ出した。いいか、ときくとビッテ!。ダンケ、ダンケ、ワーイラッキー!よく見えるぞ、ウィンフィルのメンバーだから。

 演奏はあまりにも素晴らしくて絶句。まさに絶妙、第一ヴァイオリンのうたいあげ、ヴィオラのささやき、セロのむせび。それらは確かに言葉を持ってささやく。音ではなく、言葉になっているのだ。思う事多し。
(素晴らしい演奏、それもそのはず後でわかったが彼等は世界的に有名なSQだったのだ!!ラッキー!))帰りは身体中が幸せいっぱいで、この時程分かち合う相手がいないのが残念だと思ったことはありません。うーん、でも1人も良い。
余韻で身体がホワホワ。ホテルに帰ってもう一度湯船につかり大満足で寝たのでした。

 帰る途中レストランに入ったが食事はもう終わっていて仕方なく500CCのビールを飲んだだけでしたが、ちっともかまわなかった。身体中湿布を貼ったので、部屋の中は相当臭いぞ。

6/22(金)快晴
 9:30まで気持ちよく寝た。もっと寝ていたかったけど明日はwienに移動なので今日こそヘルブルンに行こうと起きる。
食事に行ってパン一個とハム、コーヒー。あと一個パンにハムをはさんで持ち帰る、昼の為。

 部屋に帰り、朝から湯舟に入り(フフフフ)頭を洗い、しっかりぬくもって11:00出発。腰も快調。さよなら気持ちの良いお部屋さん、そしてお風呂さん。

 パパにTelしてから郵便局へ。5万円が3700ASだって。情けない。30万円だって22万円位の価値しかない。

74%!ヘルブルンは55番のバスで。学校帰りの子供が多勢。横に1年生位の女の子が立ったので席を少しよけて座れというとナップを外して座った。中からあめを出してくれたので礼をいって食べた。「gute」というとちょっとうなずいて自分も食べていた。
ヘルブルンで降りて振り返り手を上げるとやっぱりちょっと、それでもはっきり手を上げて応えていた。かわいい。

 チケットを買う時、カメラを落としてしまった。アーア!フラッシュが戻らない。写るみたいだけど。

50人くらいが集まるまで待たされた。説明をしているけどわからん。英語でもわからんのに独語はもっとわかりまっせん。
しかし、この宮を立てたのは大分と奇抜というか変わってる。それに助べだな。
噴水がいたるところにあってガイドがいたずらをするのであっちでこっちでワァワァと歓声が上がっていた。ここは冬来る所ではないわね、今日はこんなに暑いからすぐ乾いて良いけど。

 15:00までいて(例によってベンチで寝たり、持って来た昼御飯を食べたらほんと眠くなる)鯉にエサをやったり。でも、ここのは餌をやる習慣がないのか寄って来ない。

宮の中も3回位見学し、さんざん遊んでバスに乗る。Mozart Platで降りず、2つ程先まで乗ってぶらぶら歩いて戻ろうとしたら雨。ちょっとあやしいなと思っていたんだ。ここの天気まで読める様になってしまったのね。

スーパーに入って(3軒位はしごをした)パパにパンツを買ってやった。自分のも。Nさんに買ってやろうと思ったが、はかんだろうな。

雨、なかなか止まない。3時間近くも降った。中華料理の“YUEN”へ。3回目。お姉さんも覚えていて‘Ja! hello!’と嬉しそうに(勝手に思ってんのかな、私が)迎えてくれた。餃子と“えびのラーメン”をたのむ。ビールも。

 しかしこの国の人は食事の時、平気で音をたてる。カチャカチャとそれは派手に。鼻をかむ、“ブヒーィン”とかいって。日本では考えられない。それでいて、ズズッとすするのはだめなのね、勝手なんだから。

フライドチキンがないか訊いたがない。ここのラーメンはまあまあいける。油っこくないし、餃子も皮は厚いがおいしい。
ここでお箸で食べているとじろじろ見る。ふん、不器用な奴らめ。ジャスミンティーを飲んで仕上げ。満足満腹。ここはカードで払うぞ。お金がないんだから。

さあ、7時を10分過ぎたからレジデンツまで歩こう。前で見なくちゃ。(結局キャッシュで払った)

 一番前で聴けた。作品としては昨日のモーツァルトの方が良かったけれどとても素晴らしい音楽だった。幸せ。
 激しく弾く、 小さく弾く、
 力強く弾く、 優しく弾く、
 なめらかに弾く、 刻む様に弾く、
 ピアニッシモに始まり嵐の様に大きくフォルティッシモにそして消えていく、 音符を通り越した美しい歌声を、この夜も聞くことができたのでした。
第一バイオリンの人、尼池のお父さんに似てる。

6/23(土)雨
  ザルツブルグ 出発、おばあさん、タクシーを呼んでくれた。最後に写真をとった。駅で切符を買い、チッキで荷物を送る。ウーム、なかなか通になったな。

9:40発のが58分まで遅れているので丁度間にあった。1st・classを買ったけど、これは後学の為に書いておく、2nd・classで充分。かえって座れなかったりする。

行儀の悪いドイツ人が前に座ったので困った。車中、日本人の女の子2人連れと一緒になり、ウィーンで一緒に周る事になったけど2人は今日、明日の2泊で月曜は早朝出発とのこと。ヨーロッパ一周をするそうだ。6時にオペラ座前で待ち合わせ。私は宿とりへ。

 雨が降っているので最初に入った西駅から歩いて5分足らずのHotel Fuchsにした。朝食付で410AS、高ーーい。でもVISAも利くのでここにする。シャワーも溺れる位深いバスタブがあるのでいいっか。1回50Sだって!約650円。1H位入らないと損だな。日本でいる時はこんな風に考えたこともなかった。(後で知り合った高橋君から聞いたら410ASって安いんだって!)

 6時に会うと、貴族の格好をして演奏するコンサートの券を買ってくれていたので食事をして行く。笑った笑った。もうたまらない。でもモーツァルトのばかり演奏してくれるので良かった。皆若いそう。コンマスや他のファーストだけが ウィンフィル から来るのだそうだ。とてもやわらかいバイオリン。でも指揮者がめっちゃめっちゃとるので全体の音は固い。とてもゆかいに終わった。明日は10時にマリアテレジア前。(今日のアンコール曲はトルコマーチでした)

6/24(日)晴
 10時前5分着。西駅から52か58のトラムに乗ってここまで10〜15分、便利。16mのテレジア母さん、すごい。

 ぼーと立っているとアメリカ人の男の子にカメラマンを頼まれた。丁度日本の男性が1人、はかなげに歩いているので声をかけると、サングラスに黒服だからかちょっと鼻白んでいる。写真をとってやろうってんだよ、ばか。金とろうってんじゃないやい。そうとわかるとほっとしてカメラを渡してくる。ふん、度胸の無えのが1人旅するない。

 2人が来て シェンブルーン 宮へ。だだっ広いところだ、宮殿から丘の上の人工池のある見晴塔までちょっとしたハイキング。そこからの眺めはすばらしい。ウィーンの市街が一望できる。宮殿の中もこれ又すごい。カメラはだめら、といわれているにもかかわらずとってやった。何回か生きるうちで一生でもいいから住みたいなあとか思いながら見てまわる。アイスを食べたりたらたら楽しく。

 いちど市街へかえり、カフェザッハーでかのザッハーを。おいしいけど甘い。たまりませぶん。朝もあたらなかった私にとっては胃が・・・。

 後、中央墓地へ。もう何んといっていいかわからない多様な墓。お金がかかるわ、これは。愛するベートーベンに花を捧げ題目三唱。周りにも同じ様にしておいた。特にかわいそうなシューベルトさん、あなたはAB型かな、でも要領が悪いから。プラッターへ行って大観覧車に乗る。64m。2人、お金がないというので中華へ行ってさよならパーティー。

6/25(月)
 9:30まで寝た。足が痛い。早く用意をしてチケット買いに。5日分買えた。

今日夜、椿姫。国立オペラだい、全部で5万円程かかったけどパパごめんね、と心であやまり、顔はにまにま。嬉しい!パパにTel。

ホテルへ帰ってまず風呂に。ゆっくり。楽友会ホールはとれなかったのがとても残念。6:30ホテルを出る。

 ワォ、 オペラ座 。私の席はロイヤルボックスの2つとなりでとても良い席。よく見える。でも歌手が朝かわって泣けない 椿姫 、幕間にシャンパンを飲んでいると(喉がからからになる)「あなたおひとり?」と声をかけられた。アメリカで住んでいてウィーンへ音楽を聴きに来る(今年は2〜3回目だとか)山本さんという年配の方。話がはずむ。左となりのボックスだった。今日のもだめだが、ここずっとだめだという事でがっくり。

オーケストラはそれでもやっぱり良いので、そればかり聞いていたりして。指揮者見たり。でも日本だと、すごーいとうなる声だったのです、当然か。何しろマイクの1本もなしで全館に響くのだから。

 インペリアルホテルにディナーを予約してあるので行こうと誘われついていく。長時間話をして12:30に別れた、明朝帰るとのこと。530Sの出費は痛かったのである。帰りのタクシー70S。

6/26(火)晴
 10:30、ぐっすり寝ていた。まだ寝た。12:00にやっと起き、ぐずぐずごろごろ。ここのベッドはちょっと動いても音がする。お腹が空いたので昨日食べなかったパンと残りのソーセージを食す。買っておいたワインも飲む。11.1%のアルコール度。ホワーっとしながら荷物の整理。

チョコはとっても甘い。お菓子はほとんどチョコでくるんである。何しろ大きなおじさんがカフェで喜んで食べてるんだから。甘党の国。裕子が来たら喜ぶであろう。買って帰ってやろう。

16:40、外は限りなく晴れて来た。暑い。中央墓地へ行った時、すごく日焼けしたので顔が真っ黒、胸も。晴れたら暑いし降ったらとても寒い。ややこしい。今日は19:00からフォルクスオーパーでサーカスの女王というのを演る、何じゃろ。

 西駅からU6の地下鉄に乗り、Vorks Oper。平土間の前から6番目のわりと良い席。オーケストラは“とてもじゃないけど”という始まり方をしたので先行き不安だったが舞台はとても勉強になった。若い娘役の声がすばらしかった、彼女は将来が楽しみな新進の若手なのだろう、話す声は高いのに歌声は幅と伸びがあって、どこから出るのかと思う。天性の素質を感じた。アルトの声も良かったけどほんの少ししか歌わない。もっと歌わしてほしい、彼女はドイツのおばさん(金持ち風)というはまり役だった。あの人の横に行ったら私なんかすごい小さいかわいいものよ。

 帰りにお腹が空いたのでホテルのとなりに“EIS”とあるので、軽食はないのかと思って入るとヌードル風の物がある。みるとスパゲチと書いてあるので、おお、これは良かったとよーく確かめた。アイスとセットになったものの様だ。その名もアイス・スパゲチ?undがないのよね。たのんだのよ、これを。そしたら見事にヌードル状になった山盛りアイスにいちごソースがかかって出て来たのでした。「Bitte!」とくるわ。「はいはいDank!」にっこりほほえんで食べたのでした。

それからHotel(となり)に帰ってフロントの兄ちゃんに「Beer?」と聞くと「Idont know」だって。このホテルはビールもないのね。顔と足を洗ってもう寝ましょう。11:20
ここのホテルの名前はFuchs、きつね。

6/27(水)晴
 8:30起床。ウーム、今朝は快調。全てを済ませて9:30、足をもう一度熱いお湯にひたし、よく洗い出発。足がむれて困り、途中ザルツブルグで買った靴はだんだん大きくなってブカブカだけど何しろ風通しが良い。はくしかない。

 240SでZurch製の時計を買う。この2日、あまり食事をする気が出ないので今日はスーパーへ買い出しに行くのだ。スーパーでさんざんブラブラしてあと食物を買った。野菜サラダの大きいの29.8S。チェリーすごい量、19.9S、エーンどうしよう、食べられへん。あとトマト一個りんご一個、それからいわしの酢のもの、ビール一本、生たまご6個。

 ルンルン気分でHotelへ帰り、すぐ湯を沸かして卵を茹でる。ビールをキュッ。おいしいなあ、涙が出る。チェリーがすっぱくてよろしい。いわしの酢の物はからい、レモンを買っとけば良かった。2匹食べるにも大きいので精一杯。釜飯パックを温めて満腹満腹。食べ過ぎたけど幸せ。

  フォルクスオーパー での フィガロ はとても良かった。声量、表現、やはり全然違う。ここでのフィガロは全キャストが粒ぞろいでどれが飛び抜けてすごいというより(勿論スザンナもフィガロも素晴らしかったが)どの役も聞き応えのある、納得できる内容だった。スザンナの声。

6/28(木)晴れのち曇
 朝は快晴だったが、これはどうも夜降るなと思っていたらやはり夕立(9時でも?)雷。

 月のものが始まった。身体がだるいが昨日あたりから腰が痛かったので覚悟していたから、今日は予定通り ムジークフェライン の立ち見を並びに行く。

 オーストラリアから6カ月ヨーロッパ等を周遊している夫婦が一番に座っていて仲良くなった。言葉は身振り手振り、片言の私の英語(!?)と彼等のスロートーキングで場は大いに盛り上がり、ビールがあったら宴会が始まるのではないかと思う程、そればかりが残念。

私が結婚指輪をしていないので不思議がるのへ、「小さくなった」と答えると大笑い。3人でお腹を抱えて転げる程笑っていたら、周囲の人達(勿論、立ち見をとりに来た)もぞろぞろ寄って来て(スカンジナビアやらアメリカやらドイツやらオーストリアも)大宴会!?!ドアが開く前に皆仲良し。

 楽友協会の中はすごいと聞いていたがこれが本当にすごい!まさに金の殿堂。わくわく、わくわく。演奏が始まってこれが又すごい。なめらか。激しく、優しく、限りなく細く、強く。ああ、身体にむち打って並んで良かった!楽器の音を会場がマイルドに包み込み絶妙の音。ここでウィーンフィルが演ったらどんなだろう。聞きたい!又絶対来るんだい。最後のチャイコフスキーは見事。ピアノソリストも女性ながら腕も折れんばかりの激しさ、細やかさ、そしてその指の速さ。
アンコール3度も4度も。とうとう1曲弾いた。途中で空いた席に座らせてくれるので助かった。外に出たら雨だったが、大したことはないので帰った。演奏中、突然雨が降りだし、上の窓が開いていたのでサーーァッという音とシンフォニックの音がとけあってとても良かった。

 帰りの便の予約確認も終了。チューリヒにかけた。

6/29(金)晴れ

 10:00にHotelを出発。朝から少し熱っぽいけど、薬を飲んで愛する ベートーベン に逢いに行くんだい。

 ホテル前から58番のトラムに乗りマリアヒルファーで降りて地下鉄U2で1駅、カルスプラッツへ。
U4に乗り換え シュタットプラッツ で下車。歩いて2分。やはりベートーベンが一番好き。
B型のモーツァルト、A型のベートーベン。気持ちも1番良く伝わってくるし、生き方も共鳴できる。顔も良い。そう、ハンサムでないのが。はめを外せないのが良い。解る。悲愴なのも良い。1時間程眺めていた。隣のベンチに座ったオーストリア人ウィーン在住の人をつかまえてシャッターも押してもらった、バンザイ。

歩いて シュトラウス の所へ。シューベルトも。そのあとベートーベンハウスに行ったところ、ここはカフェになっている。入るのやめた。おもしろくない。そこで地下鉄U4に乗ってU2に乗り換え、 ベートーベン記念館 に行く。これがよく解らない。地図のとおり歩いても、無い。女の子に訊いた(勿論ドイツ語しかわからない相手)。するとすぐこの上だという。

見上げると今改装中の建物。入っていくとボロボロで、ええんかいなと思っていると住んでる人だっている。この4階だか5階だかに、ろくな案内板も無いまま(あるにはある)私のベートーベンの住んでいた部屋があったのでした。髪の毛なんかもあって白髪まじりの。なんとなくわびしい。兄ちゃんがずっと見張りをしてついてまわるので10分くらいしかおられへんかった。15S。

 外は暑い。聞くところによると猛暑だとか。もっと過ごしやすいらしい。ウィーン大学を横目で見て通り過ぎると、ああ、これが市庁舎と呼べるのでしょうか。その先の国会議事堂の方がずっとおとなしい。

せっかくだから自転車に乗ったお兄さんをつかまえてシャッターを押してもらった。国会議事堂の警備員さんにも「もしもし」と日本語で言って押してもらった。グルッとこれでリンクを大方一周り。ウィーン少年合唱団のチケットは買いには行ったが7/1以降は休み。残念。

 もう5時を過ぎたので国立図書館はあきらめてシュターツオーパーへ。ああっ!あっ!この立ち見の列!長蛇。大蛇。並んだ後へ又人、人、人。皆、最後まで来て「あっはっは」とあきれ笑いをして並ぶ。

どうでも良いが私の前の人はずっと男の人だと思っていたけどうら若き女の子。2m位ある。おしりは私の胸位のところ。この3週間で私はますます少々の事では驚かない人間になっていく気がする。

昨夜のムジークフェラインと違い、オペラ座の立見は大変。大げさ。並んだままチケット売場へえんえんと歩かされ待たされ、チェックがすごい。バルコンの立見だったので見えにくかったけど途中から真ん中あたりで見ることができ、段違いに良くきこえた。やはり最初の日に感じた通り、ここは音響が悪いのだわ。でもいずれにしろ中身ももひとつだった。さすがにオーケストラは毎回良いけど。

 この夜、大きな出逢いがあった。席をとって、のどがからからだったので地下へドリンクを飲みに行った。その時、高橋さんというウィーンのアカデミックで指揮者修行をしている青年に会い、よく面倒を見てくれる人でとても親しみを感じた。
連れがいたので最初はハネムーナーかと思っていたけど違っていて、よくよく聞くと、今立ち見の列で知り合ったとのこと。彼はここへ来てもう3年、奥さんも一緒に住んでいて、今日は1週間前に先に日本へ帰っているとのこと。彼も2日に日本へ発つということでオペラが終わった後、一緒だった女の子がユースの門限があるので別れ、お腹がぺこぺこだった私は2人でごはんを食べに行くことにした。すごく良い青年です。何んとか頑張ってもらいたいと思います。

 私がお茶が余って荷物になるのでもらってほしいというと「よろこんで、貴重品です。」と言ってくれた。お茶の話を少ししていると「妻の母が糖尿病なので飲ませたい」というので、それは是非飲ませてあげて欲しいと話が大変に盛り上がってしまったのでした。明日、又オペラでお会いしましょう、と別れたのでした。
(高橋さんと食べに行った所は土地っ子が来る様な所でおもしろかった。でも今日は客が少ないのでもう帰るところだったというおじさんが、しまいには鍵を持って入口で待っていたのには大笑いをした。)

 ホテルのフロントのお兄さんに日本語で1〜10まで教えてあげた。「どういたしまして」も。

6/30(土)晴
 今日は昨日の1日歩きがたたって、とても疲れている。午前中ひとまず西駅へ行き、両替をしてからトラムでスーパーへ行ってティッシュを買った。やっとつめ切りも売っていたのでそれも買って、ホテルで3週間ぶりに爪を切ったのでした。持って来たつめ切りさんはどこへ行ったのでしょうか。

すぐ近くに国際飯店があったので焼きそばを食べました。白菜の酢の物っぽいものも山盛り。焼きそばにはもやしが一杯入ってて、麺はふやけた様なのだけど野菜がおいしい。満足。

ホテルに帰ったらお風呂に入ろうと思っていたのにそのまま寝てしまって4時50分。あわてて用意をして出かけたけど7時時ぎりぎりだったので高橋さんとも会えず、アルカディアも行けなかった。高橋さんにCDなど選んでもらおうと思っていたのに残念。

「TURAN DOT」は大変圧巻で、衣裳が又すごい。お金かかってるだろうな。舞台設営も大変な物で大スペクタクルである。幕間に高橋さんと会ってきくところによると、2年前からこの演出になり、大変見応えのあるものになっているらしい。アルカディアは6:30で閉まったとのこと。今日でオペラが終わりだけど明日この店、休まないだろうか。とても心配。

 今日は最後だったのもあって、さすがにオーケストラも演技者も気合いが入っていて最初から最後までもうリキの入りっぱなし。すごいすごいのだめ押し。心配してたけど来て良かった。本当にすごい舞台だった。演し物自体も派手なやつだし、やはりプッチーニは音楽が美しい。昨日のカルメンは人気がすごかったけど中身は段違いに今日のが良い。オーケストラはやっぱりすごい。指揮者もとても良かった。高橋さんが終了後、「少し合図をしたらどんな風にでも音を出してくれるオーケストラですからねえ」とうらやましげ。

 昨夜食べたのが今朝はもたれて苦しかったとお互いが同じ経験をしていたが、オペラで興奮するとお腹がへるので食べに行くことにした。この旅行の間、殆ど1食か2食。でもこの2.3日は食べてる。2.3品とると量がすごいので2H近くかけないと食べられない。高橋さんが、今度来たらザルツカンマーグートの方へ是非行ったら良い。大きな荷物は自分の所で預かってやるというので大賛成をした。そしてムジクフェラインの会員なので、ウィーンフィルの券が手に入れば買っておいてくれる話もでき上がったのです!

 実質的なさよならパーティーだったので12:50まで頑張ってしまった。ウェイターがビールを持って来て「かんぱい!」と日本語で言った。日本での再会を期して別れました。

7/1(日)曇のち雨
 夜中から大風。これは雨が降るなと思いながら4時、6時、と目が覚めたが寝ました。9時に起きて10時30分、オペラ座まで出る

昼すぎには降りそうな雲行きなので急がねば。アルカディアは開いていました。これで団員の皆さんに申し訳がたとうというもの。さんざん迷って(今までも見てたけど)絵はがきを選ぶ。「これを80枚」というと、店員のお姉さんが目を白黒させていた。どうするんだ、というので「私のメンバーは80人いる」というと「フーム、それは大変だ」。

SQのCD、ウィンフィルのCD、それにムッターのがあったので買った。ウィンフィルのはもう1枚欲しかったのを買ったつもりが忘れていて残念。こうなると現金なもので、早く日本へ帰ってききたい。今日本当はハイリケンシュタットへ行きたかったが、今度パパと行く事にした。

 荷物の大整理をして3時頃食事に出た。雨がかなり降っている。ウィーナーバルトという昨夜行ったのと同じチェーン店がホテルから数分のところにあって、そこしかないので食べた。

4時半から7時まで眠り、明日に備えてひたすら又寝るのですよ。

今9:50。雨はもう止んで、暗くなりかけている。ウィーン最後の夜。目覚ましは7時にかけた。9時に出れば良いと思う。
持って来たつめ切りが出て来ました。
                            (END)