*** スイス Switzerland ****
 ヨーロッパと言えば「スイス」、1ドルが360円で、海外旅行がごく少数の人の特権のような時代から「スイス」はあこがれの地として日本人の心をとらえてきました。私も特別山登りに興味があるというわけではありませんが、なにぶん高いところが好きで、山の山頂から下界を見下ろすのは何とも言えない満足感があります。日本では富士山や日本アルプスの乗鞍岳、西穂高等々、すばらしい山があり、車で行けるところは何カ所か行きました。山登りの醍醐味は、自分の足で歩くと言うことでしょうが、普段から車ばかりの生活の私にとっては自分の足で歩いて山を登るなど考えることすらできません。

 今回のスイスの旅は富士山より高いところへ一気にロープウエーで登ってしまう、インスタント山登りです。モンブランを間近に見ることができるエギーユ・デゥ・ミディーなどは3800メートルを超えたところまで、ロープウエーで一気に登ってしまいます。3800メートルの高さになれば空気が薄く、長い時間いたり、階段を登ったりすると身体の中の酸素が不足してきて、急性の高山病にかかってしまいます。

 私達のツアーでは二人の女性が高山病にかかり、みんなより先に下山しました。酸素不足のために、強度の貧血状態になり、頭が痛く、目の前が真っ暗になり、歩くことができません。山頂の近くには救急室があり、そこに横たわらせて、足を持ち上げてやると少し楽になります。頭から少なくなった血液が足の方から補われるからだそうです。私がはじめてスイスを訪れた数年前のツアーの時は、ユングフラウ・ヨッホでも、新婚さんの奥さんの方が倒れられました。

 このコーナーでは私がほとんどの写真に登場してきます。なぜかと言いますと、ビデオカメラを回し続けていたからです。そして、まさかこんな形でインターネットに参加しようとは夢にも思っておりませんでしたので、写真を撮ったのは自分が入って人に写してもらうときだけでした。ビデオは2時間テープで6本近く撮ってきましたので、満足のいく紀行ビデオができました。私の知り合いで山登りの好きな方が、このビデオを見て感激し、自分も絶対行きたい、いつか必ず行くと決めておられました。あなたも一度本当のアルプスに登ってみて下さい。

               ゴルナーグラードから見たマッターホルンです。
真っ青な空とさわやかな空気、山肌にこびりつく残雪、荒々しい岩肌、360度の大展望、どれをとってもまさにスイスへ来たと感激の瞬間を味わうことができました。ここへやってきたのは6月の半ばで、一体どんな服装をして行けば良いのやらと迷っていましたが、ここは上半身裸で日光浴をするのにちょうど良い季候でした。しかし、霧が出て風が吹けば状況は一変するでしょうが。運次第と言う以外にありません。スイス滞在中の1週間の天気が勝負です。スイスへ来て、天気が悪ければなんの意味もありませんから。

アルプスの少女「ハイジ」の舞台となったマイエンフェルトの街とハイジの泉
想像していた風景とあまりに違うのでがっかりしました。少し曇っていたのが原因かもしれません。
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   サン・モリッツへ向かうユリア峠        スイスの高級保養地サン・モリッツ   
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サン・モリッツからツェルマットへ向かう途中の街アンデルマット。サン・モリッツから乗った氷河急行をここで降り、バスでフルカ峠を目指します。しかし、今回はフルカ峠が雪で通行止めだったので、バスは大回りし、グリムゼル峠を通り、ツェルマットへ向かいました。
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